ATARU

第2話のストーリー
 謎の男・チョコザイ(中居正広)を、父が所有するアパートでひとまず預かることとなった舞子(栗山千明)だが、彼の行動・言動などまったく理解できないでいた。

 ある朝、舞子がアパートへ向かうと、何も言わずに部屋を飛び出したチョコザイ。何事かと追いかけた舞子と合流した沢(北村一輝)がたどり着いたのは、とある花屋だった。チョコザイは花を探して店内でウロウロしていたが、沢と舞子にはチョコザイの求める花が分からない。すると突然、傍で花束を作ってもらっていた男・早乙女(神尾祐)が店を飛び出し、路上で嘔吐し倒れた。そして、「青いバラ」と言い残し早乙女は息を引き取った。

 連絡を受け、野崎(千原せいじ)や松島(庄野崎謙)らが現場検証に入るが、検視の結果「心不全による突然死の可能性が高く、病死である」という結果が出たため、捜査一課は引き上げることに。

 舞子がアパートに戻り、チョコザイにホットドックを食べさせていると、沢が早乙女の資料を持ってやってきた。死亡した早乙女の妻・信子(坂井真紀)と連絡が付いたこと、早乙女が心臓の持病で通院していたこと、担当医師からの裏も取れたこと、そして所轄が司法解剖無しの「病死」で処理したことを沢は舞子に伝えた。すると、チョコザイは早乙女の写真を指差し、「違います!」と言ってアパートを飛び出し花屋へと向かった。

 そんな時、所轄に荘田美咲(陽月華)という女性が駆け込んできた。早乙女が勤めていた紳士服店のエリアマネージャーで、早乙女が亡くなったと聞き駆けつけたという。美咲の話を聞くうちに、舞子はある事が気にかかり、早乙女を行政解剖して欲しいと沢に頼む。

 一方、警視庁・照合センターの犬飼(中村靖日)は、警察無線に度々入る違法無線のノイズが気になっていると沢に話す。全ての会話が英語でなされており、“アタル”という言葉が出てくることから、限られた人間の会話だと推測でき、しかも頻繁に周波数を変えているという。

 チョコザイのヒントから早乙女のネクタイの結び目が2年前の写真と違うことに気付いた舞子は、沢とともに妻・信子の元を訪ねる。話を聞くと、早乙女は2年前までエリアマネージャーの荘田美咲と不倫していたという。

 その後再びチョコザイの持ち物から、キツネの手袋が出てきたため、その名前を検索したところ、ジギタリスという別名「狐の手袋」と呼ばれている植物がヒットした。弟の昇によると、その植物は毒にも薬にもなるらしい。

 司法解剖の結果、早乙女の眼球からジギタリスの成分が検出された。ジギタリスの種はインターネットで簡単に購入できることが分かり、事件関係者でジギタリスを購入していた人物は、妻の信子だったことが判明する。

 早乙女の自宅からはジギタリスの花やジギタリスの粉末が見つかった。信子は夫の浮気が許せず、毎日少しずつ、ジギタリスを食事に混ぜていたのだった…。

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