ストロベリーナイト

第9話のストーリー
多摩川土手の路上に放置された軽自動車の下から、ビニール袋に入った血まみれの左手首が発見された。姫川玲子(竹内結子)や日下守(遠藤憲一)たち捜査一課の刑事たちは捜査本部が置かれる所轄署に赴く。玲子は日下との合同捜査は避けたいのだが、今泉春男係長(高嶋政宏)に両班体制を命じられたのだ。また、所轄には昇進で転属となった井岡博満(生瀬勝久)の姿もあった。

左手首の持ち主は、大工工事の請負業を営む高岡賢一(石黒賢)のものと判明。今泉は従業員の三島耕介(濱田岳)が工務店のガレージに大量の血液を発見し通報してから、手首発見までの経緯を説明する。ガレージに残された出血量が致死量を超えていることなどから高岡が殺害された可能性を考慮して死体損壊遺棄事件と認定されたのだ。

早速、手首発見現場周辺などを捜査するが手がかりは見つからない。橋爪俊介管理官(渡辺いっけい)は、耕介の事情聴取を指示。玲子が名乗りをあげるが、耕介の聴取は日下に奪われてしまう。そして、玲子は耕介の交際相手、中川美智子(蓮佛美沙子)の聴取担当に回された。


姫川班の飲み会で、耕介の聴取がしたかったとボヤく玲子の携帯に父の忠幸(大和田獏)から母の瑞江(手塚理美)が倒れたと連絡が入る。病院に駆けつける玲子だが、長く留まることは出来なかった。

次の日、玲子は井岡と美智子のアパートへ。聴取を始めると外で大きな物音がする。近隣の言い争いだったが、玲子は美智子がおびえる様子を見逃さなかった。一方、手首発見の状況を耕介から聞いた日下は、美智子との交際に話を向ける。すると、なぜか耕介は苛立ち始めた。

玲子は井岡と高岡の過去を調べる。かつて高岡の実家があった周囲で聞き込みをする玲子たち。すると、高岡が中林建設に勤務していたことを否定する人物が現れた。高岡の実家は地上げに伴う酷い嫌がらせに遭い、そのバックに中林建設があったのだ。疲弊した高岡の母親は、ついに自殺したと言う。


捜査会議で日下は13年前に建設現場で事故死した耕介の父、忠治(近江谷太朗)に保険金詐欺の疑惑があると報告。中林建設は田嶋組のフロント企業。日下は田嶋組が保険金詐欺に関わっていて、忠治がその犠牲者だと続ける。忠治が勤めていた中林建設の下請け会社、木下興業の名を日下が話した時、玲子が反応する。美智子の父も木下興業に勤めていて、忠治と同じように作業現場で転落死していたのだ。日下は、他にも木下興業の職人が転落死していることを調べていた。また、忠治が事故死した時、最後に一緒にいたのが高岡だとの証言も得ていた。

父を殺された耕介に高岡殺害の動機は充分あるように思える。しかし、玲子にはなぜ高岡が耕介を我が子のように育てたのかが分からない。もし、罪滅ぼしのためだとしたら、そんな思いに至る人物がなぜ中林建設に入ったのか…。

玲子は井岡が探した高岡の幼なじみと会う。すると、高岡の写真を見た幼なじみは、別人だと言い出した。


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