ストロベリーナイト

第8話のストーリー
姫川玲子(竹内結子)は、岸谷清次(松田賢二)の私書箱にあった写真を特設現場資料室で照会。春川美津代(木村多江)以外、13枚の写真に映る人物はいずれも射殺された暴力団関係者であることを知る。アパートに残されていた13個の木片と併せて、岸谷が殺し屋であったと踏んだ玲子は、今泉春男係長(高嶋政宏)に暴力団組長連続射殺事件の捜査本部に加えて欲しいと頼む。しかし、今泉は証拠が薄いといぶかしむ。それでも玲子が食い下がっていると、話を聞いていた日下守(遠藤憲一)に確信ではなく確証がなければ捜査にならないと一蹴されてしまった。今泉からも推測ではなく、もう少しネタを埋めろと忠告され、玲子は連続射殺事件の捜査本部に加えてもらえなかった。

玲子は美津代の身柄を確保することを姫川班のメンバーに命令。また、私書箱にあった美津代の写真背景に注目し、その場所に行かせて欲しいと今泉に持ちかける。今泉は手ぶらで戻って来るなと、玲子を送り出した。


玲子は菊田和男(西島秀俊)と一緒に写真の温泉街へと向かい、間もなく美津代を探し当てる。所轄に行き、取り調べを始めると美津代は自分が岸谷を殺したと口を開く。しかし、玲子には詳細を語ろうとしない美津代が岸谷を殺害したとは信じられない。そして、なぜ岸谷の死後硬直の時間が半身でずれが生じていたのか…。

そんな時、井岡博満(生瀬勝久)が来て日下が殺された2人の暴力団組長の背景を探り当てたと玲子に報告して来た。井岡の話を聞いていた玲子は、岸谷の死後硬直の謎に思い当たる。國奥定之助(津川雅彦)からは、何か冷たいものが半身に乗っていた可能性を示唆されたのだが、逆だと言うことに。


再び取調室に戻った玲子は岸谷の死後、その半身で添い寝をしていたのではないかと美津代に尋ねる。すると美津代は、岸谷との出会いから死までを語り始めた。やはり岸谷は殺し屋だったのだ。しかし、美津代と出会ってからは必死に足を洗おうと逃げ回っていた。だが、ついに居場所を突き止められ、美津代を盾に脅されたため闇の世界に戻ってしまったのだ。そして、仕事を成し遂げた後に、岸谷は自らの命を絶ったのだった。予告めいた電話を受けて駆けつけた時には、岸谷はすでに死んでいたと美津代は語る。さらに、美津代はお腹に子供を宿していたため、殺し屋の岸谷が父親だという事実を消すために逃げたのだと話した。

日下が担当する暴力団組長射殺犯は美津代の証言から岸谷であることが判明。しかし、すでに岸谷が死亡しているため不起訴となり、殺害命令を出したものまで突き止めることが出来なくなった。菊田は玲子に岸谷が掘っていた木片の種類を科捜研が割り出したと報告。木片は、シキミという木。菊田は語源として、その実が猛毒を持っているから“悪しき実”と呼ばれ…“悪(あ)”がなくなって、シキミと呼ばれるようになったという説があると玲子に教えた。


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