姫川玲子（竹内結子）は一連の違法薬物による死亡事件で、会員制ネットゲームでシドと名乗り毒入り麻薬、ゼブラをばらまいた疑いがあると下坂勇一郎（北見敏之）を任意同行する。しかし、シドが被害者と接触した時期に、下坂はゲームにアクセス出来ない状態だったことが判明。また、本人もネットゲームなどは知らないと証言した。
裏取りをしないまま任意同行に踏み切った姫川は管理官の橋爪から叱責される。捜査は振り出しに戻ることとなった。
その頃、島千秋（小木茂光）は六本木署がゼブラを追っていることを知る。六本木署は、ガンテツこと勝俣健作（武田鉄矢）とともに暴力団組員の殺害事件を捜査していたのだが、そこからゼブラが浮かんでいたのだ。そんな時、新たな毒入り薬物の被害者が出てしまう。4人目の被害者もネットゲームの会員だったのだ。
一方ガンテツは暴力団の抗争をあおり、一網打尽にしようと企む。しかしその際に部下の朝倉刑事を殉職させてしまう。犯人として暴力団組長を逮捕するも、４人目の被害者が所持していた薬物と暴力団が配っていた薬物の成分が違うことから、組長は模倣犯と判断される。
捜査は本部に勝俣班を吸収して続行される。ネットゲームのつながりから、もう一度捜査をやり直す姫川班。すると、シドという名で使われた下坂のカードは偽造されたものだと判明。
薬物テロ、暴力団の抗争…次々と変わった犯人像。玲子は、もっと単純なものではないかと考える。そんな時、井岡博満（生瀬勝久）が発した言葉から、玲子はある人物に思い当たる。
そこへ葉山から連絡が入り、ゲーム内で偽造クレジットカードを作ることを商売にしている人物と接触することになったとのこと。姫川たちも急いで現場へ急行する。
現れた男は、葉山たちが警察だと分かるとナイフを取り出して威嚇する。しかし諦めて逮捕されることとなった。姫川は男に、ある人物の写真を見せ、最近その人物に偽造クレジットカードを作ってあげたか尋ねる。その人物とは下坂の長女の美樹であった。
早速姫川は下坂美樹を任意同行し、自供させる。話によると、援助交際を行っていた美樹はある医大生からゼブラをプレゼントされたとのこと。薬に興味のない美樹であったが、他の援助交際相手が欲しいというのであげたとのことであった。
大人を馬鹿にしたような態度の美樹に対して、姫川は激高し、被害者の遺体写真を見せつけ、壁を右手で殴りつけた。
|
