覚醒剤使用の痕跡がある男性が劇症肝炎で死亡する症例が立て続けに発生した。本来は覚せい剤取締法違反の事件だが、姫川玲子(竹内結子)は監察医の國奥定之助(津川雅彦)のアドバイスから連続殺人ではないかと捜査を開始する。被害者の独身サラリーマン3名は、西ヶ原警察署、亀有西署、高円寺警察署、それぞれの管内で発見されていた。
今回の捜査の座組みは姫川班と三係の島班、遺体が発見された各所轄から生活安全課と刑組課の刑事が入るという。玲子のことが好きな井岡博満(生瀬勝久)も捜査に加わった。島班の島千秋(小木茂光)は菊田和男(西島秀俊)の師匠で、ひたすら足を使い、可能性を一つずつつぶして犯人にせまるタイプの手ごわい相手。玲子の気がかりはガンテツこと勝俣健作警部補(武田鉄矢)が介入してくること。しかし、ガンテツは暴力団構成員が殺害された事件に駆り出されていた。
玲子たちの捜査は薬物テロの線で進められる。被害者3名をあたっていた姫川班は、彼らがオンラインゲームサイト“ガチャゲー”に会員登録をしていて、ゲームの中で共通の相手と接触していたことを突き止める。玲子は犯人がゲームの中で知り合った不特定多数の相手に毒入り麻薬を配っている可能性を疑う。
ゲームサイトの捜査協力で被害者全員がゲーム内でチャットしていた相手、4人が判明した。しかし、4人中3人は女子高校生。しかも、彼女たちは援助交際が目的で被害者と接触していたことが分かる。残る1名は、ゲーム内でシドと名乗る男。その男は医師で薬物を入手することも可能だ。玲子は捜査会議でこの男、下坂勇一郎(北見敏之)の任意同行を求める。だが、下坂は民間人ながら現総理大臣の政策ブレーンを務める大物。橋爪俊介管理官(渡辺いっけい)は玲子に自重を求めるのだが、今泉春男係長(高嶋政宏)は任意同行を許可する。
一方、暴力団構成員殺害事件を捜査していたガンテツは、その捜査を進める中で、偶然玲子たちが追う違法薬物を入手していた。ガンテツは暴力団同士の抗争に薬物が関与していると考える。もちろんそれは手柄を自分のものにするためで、玲子たちに報告などする気はなかった。
玲子たちは下坂を警視庁に連れてきた。早速聴取を始めるのだが、下坂はガチャゲーなどに心当たりはないと言う。それでも玲子が食い下がっていると、今泉に呼び出される。
今泉によると、島が捜査の途中で違法薬物の目撃情報をつかんだという。それによると、六本木においてガンテツが捜査している暴力団組員によって配られているとのこと。それらは、当然下坂とは無関係の人間である。また、今泉は下坂がドイツに行っていた時期にゲーム内でシドと名乗る人物が活動していたという情報も得たという。海外からはガチャゲーのゲームサイトに接続することはできないため、下坂は犯人ではないという証拠が挙がったと告げた。
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