BOSS 2ndシーズン

第6話のストーリー
大澤絵里子(天海祐希)は、岩井善治(ケンドーコバヤシ)に連れられ、韓国のイケメンが働くクラブにやってきた。そして、そこでパフォーマンスをする2PM(2PM)というグループに熱狂する。

そんな折、ある銀行がライフルを持った男に制圧された。男は、行員や客を人質に取ったが、そのなかに田所幸子(長谷川京子)の姿があった。

事件の一報を受けた絵里子は、片桐琢磨(玉山鉄二)、山村啓輔(温水洋一)、花形一平(溝端淳平)、岩井とともに銀行に急行。すでに着いていた野立信次郎(竹野内豊)は、絵里子を犯人との交渉役に命じた。絵里子が銀行に電話をすると、ソニー(高杉亘)と名乗る男が出て、身代金などを要求した。

一方、目隠しをされたまま行内にいる幸子は、夫からの金の振り込みの電話を途中でソニーに切られてしまい怯えていた。

やがて、ソニーが準備時間として絵里子と約束した3時間が過ぎた。しかし、まだ準備ができていないという絵里子に、ソニーは1時間の延長を承諾。そんなソニーに絵里子は、人質への食料配布を提案。ソニーも受け入れたため、デリバリースタッフに扮した山村が食料を届けた。ところが、食料に仕込んであった盗聴器が見破られてしまう。激昂したソニーは、行内で銃を発射。一気に緊張が増すなか、SITの突入を回避させるため、絵里子が人質になることに。そして、行内に入ろうとしたとき、内から煙が漏れ出してきた。さらに、銃声が聞こえ、行内から人質たちが駆け出してきた。現場が騒然とするなか、捜査員は人質を保護、絵里子らは、行内で犯人を捜した。やがて、ひとりの男性遺体を発見したが、犯人を捕らえることができなかった。

こつ然と姿を消した犯人の手掛かりを捜すため、絵里子は幸子に行内の様子を聞くが、幸子は目隠しされていたので覚えていないと言うだけだった。絵里子は、そんな幸子の腕に、暴力行為で付いたと思われるアザを認めた。

その後の調べで、犯人は金を奪わず人質に紛れて逃走した可能性が高いことがわかった。対策室のメンバーが人質から事情聴取するなか、絵里子は河村誠(木村了)という若者の証言に引っかかりを感じた。しかし、黒原理香(成海璃子)の声紋分析では、人質のなかにソニーはいないとの結果が出た。

そんななか、食料配達の際、山村が落とした盗聴器が、殺害された男の声をとらえていたことが判明。分析の結果、それがソニーの声と一致。つまり、殺害された男がソニーだったのだ。

絵里子は、ソニーを殺害したのは、共犯者の"サル"だろうと推測。しかし、金が奪われていないため、サルがソニーを殺害した理由がわからない。絵里子は、保管されているソニーの遺留品を調べることに。そして、ソニーのブーツのかかとから、ダイヤモンド数粒を発見。絵里子らは、サルがダイヤを取りにくるだろう、と警戒するが、サルは現れなかった。

事件当時の人質の状況を調べるため、絵里子は幸子を連れて銀行へ。そこで、幸子は、犯行現場にいたのに怯えて何もできなかった自分は刑事失格だから異動させてほしい、と頼む。それを聞いた絵里子は、仕事でもプライベートでも逃げることは何の解決にもならない、と諭した。

その後、ソニーの身元が判明。本名を相原正樹という男で、16年前に銀行強盗事件を起こしていたことがわかった。当時の捜査資料を読むうち、絵里子はサルの正体が、河村だと断定。16年前、事件に巻き込まれた河村の父親が、相原に銃殺されていたのだ。

理香からの情報を受け、絵里子は海外逃亡を図ろうとしていた河村を空港で引きとめた。河村と対峙した絵里子は、父親の復讐のため、あえて同じ銀行強盗という手段で相原を殺害したのだろう、と告げた。しかし、河村は平然と、証拠はあるのか、と切り返す。実は、証拠が何もないのだ、と絵里子が言ったとき、証拠を手にした幸子がやってきた。幸子は、銀行のゴミ箱から、河村のDNAと銃の発射残渣が付いた紙と、河村のDNAと硝煙反応が付いたウエットティッシュを見つけたのだ。これらにより、河村が銃を発射し、手に付いた硝煙反応をティッシュで拭き取ったことがわかった。絵里子は、幸子に河村に手錠をかけさせた。

後日、絵里子は、幸子を呼び出すと今回の働きを労い、今晩一緒に出かけないかと誘った。幸子はそれを断り、家に帰って夫と向き合うことにした、と告げた。
その日の夜、絵里子お気に入りの韓国系クラブに、野立や対策室のメンバーが集まっていた。そこで、片桐が「藤森楓」に電話しようかと悩んでいたところ、人にぶつかったはずみで通話ボタンを押してしまう。その頃、絵里子は2PMのメンバーと談笑中だった。
TOPに戻る