BOSS 2ndシーズン

第5話のストーリー
女性3人が失踪する事件が起こった。水曜日に失踪したという以外3人に共通点はないが、大澤絵里子(天海祐希)は、そのうち主婦の青木洋子と接点がある、主婦でカリスマブロガーの山本香苗(松下由樹)を訪ねる。岩井善治(ケンドーコバヤシ)とともに、室内に通された絵里子は、高校の同級生で仲も良かった洋子が行方不明だと聞いても、動揺しない香苗に違和感を抱く。

「対策室」に戻った絵里子は、片桐琢磨(玉山鉄二)、花形一平(溝端淳平)、山村啓輔(温水洋一)らに、一連の事件に香苗が関わっている可能性があると話した。

その後、黒原理香(成海璃子)が解析していた洋子のパソコンから、洋子が最後にメールを送ったのが香苗だとわかった。また、いわゆる"ヤンママ"の高畠美羽の行方を捜査していた花形と田所幸子(長谷川京子)が、美羽と香苗がスーパーの特売日に顔を合わせる仲だと突き止めた。さらに、広告代理店勤務の片柳沙織とは、沙織が企画したイベントで出会っていたことが判明した。

それを聞いた絵里子は、3人が香苗がブログに書いていた嘘に気付き、指摘したことが殺害される原因になっているのでは、と推測。ブログを守るために3人を殺したのか、と驚く岩井に、香苗にとってブログは命よりも大事なものだから、と絵里子は答えた。

そんななか、香苗の自宅付近の監視カメラの映像に、3人が映っていることがわかった。しかも、帰りの映像がないことから、3人は香苗宅で殺害された可能性が高まった。

絵里子の報告を受けた野立信次郎(竹野内豊)は、丹波博久(光石研)に掛け合い香苗宅の捜索令状を取得。絵里子は、対策室のメンバーらを従え香苗宅を訪問。庭や室内をくまなく捜査するが、遺体はおろか血液反応さえ見つけられなかった。

相手がカリスマブロガーということで、絵里子は丹波に叱責されたが、それでも周辺捜査を続けると、3件の殺害が起こる前、香苗がRESという園芸用の肥料を大量に購入していることがわかった。幸子によると、RESはたんぱく質を溶かすため、遺体を漬け込んでおけば、骨までボロボロにできるという。さらに、3人の失踪後にも香苗がRESを購入していることが判明した。

そして、香苗の高校の同級生・矢口慶子が4人目の行方不明者となった。

再び、野立の尽力で香苗宅の捜索令状を取得した絵里子は、満を持して香苗宅を訪ねる。片桐らが必死に証拠を探すなか、香苗と対峙した絵里子は、生粋の金持ち育ちで嫌味な慶子に、同窓会の席で別居中の夫のことをあげつらわれたことが殺害の理由だろう、と話した。香苗は、高校時代から慶子に苦々しい思いを抱いていたことは認めたが、殺害に関しては白を切った。そんなとき、絵里子がキッチンの排水管を見るよう指示。幸子が調べると血液反応が出たが、それが人間のものか否かはさらに調べないとわからないと言う。それを聞いた香苗は、昨夜、レバーを調理したと切り返し、絵里子らに捜査を切り上げるよう要請した。それでも絵里子は、冷静に香苗が殺人を犯した理由をプロファイリング。自分のキャラクターを守るため、最初の3人は自宅の庭で育てている毒性の植物で計画的に殺害、4人目の慶子を包丁で殺害したのは衝動的犯行だったからだろう、と分析した。

さらに、部屋を汚さないために、殺害したのは掃除がしやすい納戸だろうと指摘。片桐らに調べさせるが、血液反応は出なかった。しかし、あきらめない絵里子は、ついに壁の電気のスイッチに、ほんの一滴残った血痕を見つけた。普段から節約グセのある香苗は、追い詰められた慶子の体が押したスイッチに血痕が付いているのに気づく前に、スイッチを切ってしまったのだ。

同じ頃、理香の地質調査の結果を受けて河川敷を掘っていた花形と岩井が慶子の遺体を発見した。その横には、切り裂かれた慶子の高級バッグがあった。

それを聞いた絵里子は、慶子は夫と離婚後、苦しい生活を余儀なくされ海外旅行に行くというのも嘘だし、高級バッグさえレンタルショップで借りてきたものなのだ、と明かした。すると、香苗は、声を上げて笑い出した。

事件解決後、絵里子はいつものように野立とバーにいた。ゆるやかな雰囲気のなか、絵里子の携帯が鳴った。
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