大切なことはすべて君が教えてくれた

第6話のストーリー
 夏実(戸田恵梨香)は、修二(三浦春馬)との結婚を止めることにする。ひかり(武井咲)に対する修二の思いを知ったからだった。
 ひかりの告白で、彼女と修二の間には何もなかったことを知った直輝(菅田将暉)や涼子(広瀬アリス)らバスケットボール部員たちは、用意していた結婚祝いの品を夏実に渡した。困惑しながらも受け取る夏実。そこにひかりがやってきた。直輝は、ひかりに対して怒りをぶつけた。だが夏実は、そんな直輝をたしなめ、優しく微笑む。

 一方、修二は、教頭の鶴岡(風間杜夫)から半年間の謹慎処分を言い渡される。生徒との接触も許されなかった。修二は、朝のホームルームで、2年1組の生徒たちにそのことを報告した。生徒たちの反応はさまざまだった。
 夕方、帰宅しようとしていた修二の前に、夏実が現れる。さやか(篠田麻里子)から、夏実が式をキャンセルしたことを聞いていた修二は、辛い思いをさせてしまったことを謝った。しかし夏実は、言葉を遮り、修二にとって自分はガイドだった、と返すと、万感の思いを込めて別れを告げる――。

 酒店を営む実家に戻った修二は、半年の間、兄・孝一(新井浩文)の仕事を手伝っていた。だが、孝一も両親も、学校に復帰する日が近づいてもまったく覇気が感じられない修二のことを心配していた。孝一は、期待に応え続けるのが辛くなったという修二に、「ずっと羨ましかったよ、お前が」と伝え、学校に戻るよう諭した。

 謹慎がとけた修二は、辞表を用意して明稜学園高等学校に向かった。すると、まだ誰もいないはずの職員室に夏実の姿があった。夏実は、修二に会いたかった、と告げて微笑んだ。修二は、そんな夏実に、何もかも投げ出して辞めるつもりで来たことを告げた。

 2年1組の生徒たちと再会した修二は、うつむき加減で味気ないあいさつをするのが精一杯だった。ひかりは欠席していた。鶴岡は、ひかりが2学期いっぱいで転校することになった、と修二に告げた。

 帰り道、駅でひかりの母・由梨(宮本裕子)に出会った修二は、ひかりが女子大の付属高校で寮生活をすることを教えられる。由梨は、自分を拒んでいるひかりにしてあげられる精一杯のことだ、と修二に告げた。すると修二は、離れたいのはあなたの方ではないのか、と返す。由梨は言葉を失った。そこにひかりがやってきた。彼女とふたりだけになる機会を得た修二は、姉とは愛される量が違っていた、というひかりに、孝一とのことを打ち明けた。ひかりは、みんなも待っているのだから先生は戻れる、と修二に言った。自分のことは誰も待っていないがずっとそうだったから平気だ、と言い残して、ひかりは修二と別れ…。

 あくる日、由梨がひかりの退学届を出したことを知った修二は、ひかりに告げた。自分は、ひかりをひとりにしないために学校に来た、と。「僕は毎日、学校で君を待つよ」。修二は、真っ直ぐにひかりを見てそう告げた。

 夕方、修二のもとを訪れた夏実は、妊娠していることを告げる。突然のことに驚き、動揺を隠せない修二。夏実は、ふたりのことをちゃんと考えたくて妊娠を言い出せなかったが、本当は修二と一緒に生まれてくることを喜んであげたかった、と伝えた。「私、修二とは、もう一度出会いたい」。そう言って涙を流す夏実に、修二はかける言葉が見つからなかった。

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