上村夏実(戸田恵梨香)と柏木修二(三浦春馬)は、共通の友人でもあるウエディングプランナーの東堂さやか(篠田麻里子)と相談しながら結婚式の準備を進めていた。だが修二は、教え子の佐伯ひかり(武井咲)と関係を持ってしまったことが心に重くのしかかり、夏実たちと話していてもどこか上の空だった。
ある日、夏実が顧問を務めるバスケットボール部にひかりがやってくる。バスケットボール部に入部したいのだという。夏実は、2年生でしかもまったくの初心者のひかりに一瞬戸惑うが、すぐに笑顔を見せて入部を許可すると、さっそく一緒に基本練習を始めた。そんなふたりの姿を目撃した修二は、動揺を隠せない。ほどなく、修二のもとにやってきたひかりは、バスケットボール部に入ったことを報告した。その際、ひかりは、夏実に憧れている、などと言うと、ポケットから携帯電話を取り出して修二に見せた。その画面にあったのは、修二の寝顔とヤケドの跡が残ったひかりの手首が映っている写真だった。ひかりは、修二の心を見透かしたような笑みを見せ、夏実には見せないから大丈夫、と告げた。
あくる日の朝練も、夏実はひかりの基礎練習に付き合う。練習を終えた夏実は、何故バスケ部に入ろうと思ったのか、とひかりに尋ねた。するとひかりは、顧問が夏実だから、と答えた。そのとき夏実の脳裏には、自転車置き場に一緒にいた修二とひかりの姿が浮かんでいた。
一方、2年の学年主任・中西佳史(西村雅彦)は、登校してきた修二を見つけると嬉しそうに近づき、自分のプロフランキングが上がったことを報告する。中西は、子どもたちの社交ツールであるプロフを勉強するためだと言うが、実はこっそり修二の写真を使っていた。
そんな折、修二は、担任を務める2年1組の生徒、渡辺優奈(石橋杏奈)と牧田玲花(替地桃子)が幼なじみであることを知る。ふたりは、小中高とずっと同じ学校なのだという。優奈と玲花は、一見すると親友同士のようだった。が、修二は、優奈と一緒にいるときの玲花が、何故か浮かない顔をしているように見えたことが気になっていた。
その夜、夏実と修二は一緒にウエディングドレスを見に行く。しかし夏実が、いざとなると入りづらい、と言い出したため、結局、日を改めることにする。その帰り、夏実たちは、ゲームセンターの前で男たちに絡まれている優奈と玲花を見つけ、早く帰るよう指導する。
そのころ、加川涼子(広瀬アリス)ら女子バスケットボール部員たちは、夏実に結婚祝いを贈ろうと密かに話し合っていた。が、男子部員の平岡直輝(菅田将暉)がしゃべってしまったせいで、計画は台無しになってしまう。夏実は、部員たちにお金を遣わせるわけにはいかないから、気持だけで十分だ、と涼子たちに告げた。そこで涼子たちは、直輝が提案した、ラーメン店の完食挑戦サービスに目をつけ、その賞金をお祝い費用に充てようとする。成功したら報告するということになり、涼子やひかりたちは、夏実から携帯メールのアドレスを教えてもらった。
その日の夜、夏実と修二は、郵便局の夜間営業窓口を訪れ、結婚式の招待状を発送する。すると夏実の携帯電話に、ひかりからのメールが届く。一瞬、驚く修二。だが、そのメールに添付されていたのは、涼子がラーメン完食を成し遂げた証拠写真だった。
あくる日、2年1組で事件が起きる。優奈のプロフが、何者かによる執拗な嫌がらせに遭ったのだ。しかも、優奈のプロフにはアクセス制限があり、アクセスできるのはクラスメートだけらしい。事情を知った修二は、教頭の鶴岡悟司(風間杜夫)と中西に報告した。
教室に戻った修二は、ほどなく嫌がらせをしたのが玲花だと知る。犯人は一番近い友だちなのではないか、と皆から疑われた玲花が、泣きながら告白したのだ。優奈は一番大事な友だちだが、いつも自分のことをバカにするから傷つけてみたかった、と泣きじゃくりながら謝る玲花。優奈は、そんな玲花に、謝られたら傷つけられた方が許さなきゃいけなくなる、と激高した。修二は、優奈の言葉を受け止め、玲花に、明日からも学校に来て居づらい空気に耐えることが償いになる、と告げた。「人って、近づき過ぎると、きっと甘えちゃうんだ。それで自分でも気づかないうちに傷つけてしまったりするんだ。でも、一番近い人こそ、本当は大切にしなきゃいけないんだよね」。修二は、生徒たちにそう言った。
そのころ、修二の兄・孝一(新井浩文)は、いつものように実家の酒屋の仕事をしていた。夏実と修二の結婚式の招待状が届いていることを知った孝一は、無造作にそれを破り捨てた。が、すぐに修二に電話をすると、洗い物の最中に返信ハガキを水の中に落としてしまった、と嘘をつき、結婚式には出席する、と告げる。
夕方、夏実は、ひかりの居残り練習に付き合った。シュート練習を何度も繰り返し、息が上がってしまうひかり。と、瞬間的に感情が抑えきれなくなったひかりは、夏実に向かってボールを投げつけた。夏実は、そんなひかりに対して努めて冷静に対応した。夏実は、ひかりと修二と何かあったからこういうことをしたのだろうが、あなたのことは関係ない、と言いうと、修二のことを信じているからふたりの間に何があったのか知る必要もない、と言い切った。
休日、夏実は、修二とともにウエディングドレスを選びに行く。美しい夏実の姿に、すぐに言葉が出ない修二。そのとき、夏実の携帯電話にメールが届いた。そのメールには、ひかりが撮影した、修二の寝顔の写真が添付されていた。 |