冬のサクラ

第8話のストーリー
 山形で祐(草g剛)と再会した萌奈美(今井美樹)は、琴音(森迫永依)の理解もあり、山形の病院で治療を受けることになった。「ママはここに入院するんだよ」という琴音の言葉と、萌奈美の強い意志に圧された航一(高嶋政伸)は、琴音とともに東京へと引き返した。

 一安心する萌奈美だが、病状はさらに進んでいて、やりたい事があれば今のうちにしておくよう、担当医から伝えられる。萌奈美はその言葉を聞き、命のともし火が少しずつ消えていくのを感じるのだった。 祐は萌奈美が山形で治療することを受け、またこちらで暮らすと肇(佐藤健)に連絡する。と、その後日、祐の荷物を届けに肇が実家へ帰ってきた。

 肇は、萌奈美には「失語症」などの症状が出るだろうと伝えると、祐が後悔しないように今のうちにきちんと思いを伝えた方がいいと、祐に知らせに来たのだ。そんな肇は、母に「ありがとう」と伝えられなかったことを後悔していると言い残して東京へと戻った。

 ほどなく「やりたいことを存分にやらせてあげてください」と担当医から聞いた祐は、萌奈美の外出許可を取ることに。 そんな時、駐在所の中里(山崎樹範)から電話が入った。祐の父親と名乗る男が訪ねてきたというのだ。一度は拒絶したものの、祐は母がいつも呼んでいた「雄一さん」という名前を思い出す。駐在所に駆けつけた祐は、片岡雄一(篠田三郎)という男と対面する。そして、雄一と母親の関係を知った祐は、萌奈美に自分の気持ちは伝えないと心に決める。
 
 一方、東京では、執刀を予定していたオペをそのままに、航一が突然、姿を消してしまう。航一が行方不明になったことで石川総合病院は大騒ぎになっていた。章子は航一と連絡を取ろうとするが取れない。そこへ理恵が現れた。章子は理恵に向かって解雇を言い渡し、二度とこの病院に来るなと言い放つ。

 山形では祐と萌奈美が二人の時間を過ごしていた。萌奈美は祐に作れなかった肉じゃがを振舞う。そこへ航一が現れた。航一は萌奈美に戻ってくれるよう懇願する。しかし萌奈美の意思は固かった。激昂した航一は刃物を取り出して萌奈美に襲い掛かる。祐は止めに入り、航一を殴りつけて「あんたも萌奈美さんを愛してるって言うなら、最期くらい好きにさせてあげたらどうなんだ!」と言った。

 諦めて航一が帰った直後、萌奈美は倒れた。救急車で運ばれた萌奈美を見て、祐は萌奈美がもう長くないことを感じる。そして、祐は航一に萌奈美を助けてくれるよう頼むべきか迷った…。


 
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