冬のサクラ

第7話のストーリー
 祐(草g剛)と一緒に航一(高嶋政伸)の病院を抜け出した萌奈美(今井美樹)。二人のことを、肇(佐藤健)と安奈(加藤ローサ)は案じていた。

 母としての思いを一人娘の琴音(森迫永依)に伝えたいという願いで書き始めたレシピノートを、やっとのことで書き上げた萌奈美。それを渡すため自宅に戻ったが、琴音は祐と病院を出たことに腹を立てていて、萌奈美の話を聞こうとはしなかった。そして、萌奈美は、航一がウソを言っていたこと、琴音のことを絶対に忘れたくないという想いを章子(江波杏子)に伝え、娘を託して家を後にする。

 そんなとき、肇は石川総合病院に辞表を出していた。「バカな兄貴のせいで気の毒だな」と航一にののしられたが、肇は頭は悪いかも知れないが「あなたほど不幸ではない」と言い残して出て行った。

 それからほどなく、理恵(白羽ゆり)は航一に頼まれて、萌奈美をマンションに呼び出した。そこに航一が現れ驚く萌奈美。さらに、理恵との関係を知りショックで言葉を失う。「祐と萌奈美がみんなの人生を狂わせている、自分がいなければ死ぬ場所さえないんだ」という航一の手を振りほどき、萌奈美はそこを飛び出す。が、琴音や航一から言われたことが胸に残り、それが萌奈美を苦しめる。

 一方、自宅に戻った航一は、萌奈美が家に帰ってきていたこと知ると、苛立ちを押さえられなくなっていた。そして、肇のアパートにいる祐の前に現れると「萌奈美はどこだ!」と祐を問い詰める。

 萌奈美は、もう一度琴音に会って話をしようとしたが、最後まで聞いて貰えなかった。だが、自宅で航一と章子の話を聞き、初めて萌奈美が長く生きられないことを知り、ショックを受け部屋で一人泣き崩れる。そんなとき、琴音に祐から連絡があり、萌奈美の気持ちを一生懸命琴音に伝える。
 それから日が替わり、萌奈美が宿泊しているビジネスホテルを祐が訪ねると、祐宛の手紙を残してホテルから姿を消していた。

 萌奈美の手紙にはありがとうとさようならが記されていた。呆然としている祐のところに、山形の幼馴染の警官である次郎から電話が来た。何とそれは萌奈美を山形で見かけたという内容のものだった。

 祐は急いで萌奈美の携帯電話を預かっている琴音に電話をかけ、萌奈美が山形にいることを伝える。そしてこれから向かうことも。

 山形に着いた祐は、あの桜の木がある場所へ向かった。そこには萌奈美がいた。祐とともに山形へ向かった琴音は、母の気持ちを知り、泣き崩れた。その時萌奈美は倒れこんだ。


 
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