沙希(仲間由紀恵)が本当の母親は自分だと駿(青山和也)に思い込ませていたことを知った絵里子(檀れい)は、怒りを抑えきれず、姿を消した沙希の居所を探し回る。しかし、雅彦(高知東生)も、沙希の行方はわからないと言う。
以前のような朗らかさも消え、何かに取り憑かれたかのように沙希を探し続ける絵里子に、真由美(三浦理恵子)らは異様さを感じていた。その結果ついに、心労で倒れてしまう絵里子。その代わりにと、理生(南圭介)が慎二(渡部篤郎)に、駿の面倒を見ることになる。
絵里子は胸騒ぎを感じ、理生を探しに行った。いつもの公園に行くと、駿と理生が自転車の練習をしていた。それを見て安心した絵里子であったが、駿が自転車で向かう先には、沙希がいたのであった。
沙希は駿に対して、母親のように接していた。それを見た絵里子は、我を忘れて、沙希に向かって走り出した。それを見た先は一目散に逃げてしまう。
その後沙希に逃げられた絵里子の元に、沙希らしき人物を目撃したとの連絡が入った。そこは住宅展示場だった。すぐに向かった絵里子。そこには沙希がインテリアデザイナーとして仕事をしていた。
絵里子と対峙した沙希は今夜12時にマイヤー沙希が住んでいた家で待ち合わせましょうと言う。その夜12時。慎二や駿が寝たのを見計らい、絵里子は隣の家に向かった。その手にはナイフを持っていた。
絵里子は沙希に何のためにこんなことをしたのか問いただした。沙希は絵里子に無神経だと言い、理由は教えてあげないと言った。ナイフを握り締めた絵里子は、そのナイフを捨て、「ここであなたを刺せば、今度こそ駿達はあなたに奪われてしまう。だから私はあなたを絶対に殺さない」と言った。しかし沙希はそのナイフを拾い、首に当てたまま二階から飛び降りてしまう。
数週間後、絵里子たちは引っ越していた。新しい家で新しく生活を始めた絵里子は、沙希を探すために雇っていた探偵から連絡を受けた。その結果は沙希の行方はわからないというものであったが、沙希についての経歴は分かったというものであった。その経歴は驚くほど絵里子と一致していたのである。絵里子は沙希に対し、複雑な感情を抱いたが、全ては終わったことであった。
そんな絵里子の元に、一通の郵便が届いた。中身はDVDだった。その内容は、駿が行方不明になったときのニュース映像で、絵里子が駿が見つかった時の安堵した様子が映されていた。
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