LADY〜最後の犯罪プロファイル〜

第5話のストーリー
CPSに柘植(ユースケ・サンタマリア)から幼い少女の誘拐事件が起こったと連絡が飛び込んでくる。
誘拐犯のプロファイリング依頼と思いきや、事件は単純な営利目的の誘拐事件ではなく、誘拐犯が少女を人質に、なんと死刑囚の巽聡史(柳楽優弥)が行った全ての犯行の解明を要求してきていると聞かされ、翔子(北川景子)をはじめCPSの面々は愕然となる。

誘拐犯は警察に対し、巽には犯行がまだ明らかになっていない殺人事件があると主張しているのだ。翔子はもう一度巽に会わせて欲しいと言い出すが、結城(木村多江)も柘植も巽に会うより誘拐された子供を救うことが先決だと翔子の提案を却下。

CPSの面々は誘拐事件の対策室へと急行する。結城は柘植から犯人とのネゴシエート(交渉)役を任され、誘拐犯からの電話に応対。誘拐犯は結城にある日血の着いた服を着ている巽と遭遇し、その日以来、帰って来ない人物がいると主張。結城は対話から誘拐犯の素性を探ろうと試みるが、上手く誘導出来ず、逆に誘拐犯から警察が事件の解明に動かないなら2時間後、直接巽と対話させろと要求され、要求に応じなければ子供は殺すと言い放たれて電話を切られてしまう。

一方、巽との面会を結城たちに却下された翔子は納得できず、一人で勝手に拘置所を訪問し、巽と面談を行う。
頭の良い巽は翔子との対話から、また外で自分に関わる事件が起こっていることを察知。翔子に事件の捜査に協力したいと言い出す。

結城は翔子が巽と勝手に面会し、しかも事件の詳細を話したことを非難するが、柘植は翔子の言葉を信じ、巽と誘拐犯を対話させるよう取り計らうことにする。
巽は翔子や寺田(要潤)の立会いのもと、誘拐犯からの電話に応対するが、幼い子供を誘拐した犯人は卑怯者だと罵倒する。

逆上した犯人は電話を切るが、巽との電話をもとに新堀が犯人の行動をプロファイル予測し、犯人を逮捕することに成功した。
しかしそこには子供の姿はなく、別の場所に監禁されていた。犯人は、巽に殺された自分の母親を探してくれと言い、それができなければ子供の居場所は教えないと言い出した。

CPSは巽の過去を調べることが、この事件の解決に繋がると考え、調査を始める。

その中で、巽は、翔子の妹が現在通院しているクリニックの医師・今泉の患者であったことが判明した。今泉に巽の過去を聞きに行った翔子たちは、巽が自分自身のモンスターについて悩んでいたことを知る。巽は4歳の時、母親が父親を包丁で殺害する現場を目撃していたのである。

翔子たちは巽と最後の面談を行う。
その中で、巽の真実の過去を話す。それは巽の母親は父親を殺したのではなく、当時世間を賑わしていた連続強盗犯によって父親が殺害され、そこに母親が駆けつけたところを巽が目撃したのであった。そして、巽は精神的に不安定になった母親に公園に捨てられ、里親に育てられたのだった。

巽は自分自身に殺人犯の血が流れていると誤解し、苦しみ、母親を恨んだ。そして17歳の時に偶然見つけた実の母親を殺害した。それが巽の最初の殺人だったのである。

それを知った巽は泣き崩れ、そして人間として罪を償うことを決めた。

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