LADY〜最後の犯罪プロファイル〜

第1話のストーリー
警視庁に新設されて間もない「犯罪行動分析室」(通称:CPS)に、初めて、本格的な殺人事件の協力要請が入る。
夫婦が惨殺され、一人息子が行方不明になっているという事件で、最近同じような事件が別の場所でもすでに2件発生していた。

新人プロファイラーで現場プロファイリング班の香月翔子(北川景子)は同じ現場担当の寺田毅彦(要潤)と共に主任プロファイラー・結城晶(木村多江)の指示で現場分析を行うため事件現場へと赴く。
先に現場検証を終えた捜査一課の柘植正樹(ユースケ・サンタマリア)と合流した翔子と寺田はライブカメラ&無線を使用して本部にいる結城たちに現場分析を伝え始める。
現場分析しながら犯人の行動イメージに意識を集中させていく翔子。捜査本部は外国人グループによる複数犯との見解を出すが、翔子は現場で感じた違和感を思い出し、先の2件の殺人事件も含む単独の同一犯ではとの見解を出す。
CPSでは翔子の見解も含め皆で"犯罪情報分析"が繰り広げられるが、なかなか分析はまとまらない。

そんな矢先、結城の懸念通り捜査本部に犯人から犯行声明文が届く…。
犯行声明文には3件の殺害事件を起こしたのは自分であると記され、"事件を止めたければ、早く俺を探してくれ。"という言葉と声明文を新聞および警視庁のホームページに掲載しなければ引き続き殺人を続けると示唆されていた。

藤堂(小澤征悦)、岡林(竹中直人)、柘植らを中心とした捜査一課の会議では、声明文を巡って議論が繰り広げられる。同席したCPSの面々はプロファイリングを求められ、チーフの結城がプロファイリングを発表するが、声明文の言葉に犯人の気持ちを感じ取った翔子は我慢できず自分の意見をぶつけてしまう。

勝手な発言を結城にたしなめられる翔子。翌日、捜査本部は翔子の意見通り声明文を新聞に掲載するが、またしても夫婦惨殺事件が起こってしまう…。

CPSは捜査をはずされることになった。しかし結城はプロファイリングは続けようと言った。

そんな中、犯人が警察に出頭し、逮捕された。
マスコミを通じて犯人の家族構成などが明らかになるが、これまでのプロファイリングとはかけ離れていた。犯人は自供をしているが、翔子は違和感を覚える。
岡林の記者発表をテレビで見た翔子は、真犯人が別にいて、刺激してしまうのではないかと危惧する。
そしてその予感の通り、岡林一家も犯人によって惨殺されてしまう。

警察に出頭した犯人は、DNA鑑定の結果犯人ではなかった。CPSは真犯人を探し出すことを決意する。

まず第1の事件から考え直すことにした翔子たちは、事件現場へ向かった。
そこで翔子は本当の意図を理解した。それは虐待である。
犯人は虐待する親への復讐から犯行に及んでいた。被害者家族は全員子供を虐待していたのである。

捜査本部へ直訴し、犯人のプロファイリング結果を伝えたCPS。
それを元に捜査を進めたところ、ある虐待防止NPO法人が浮かび上がった。そこのシステムエンジニアを担当している国木田こそが真犯人であった。

ちょうどその頃国木田がある一家に立てこもった。
駆けつけた警察に対し、国木田はある要求をする。それは外出中であった母親を手錠をして家に入れろとの内容であった。
母親の代わりに中に入ることを志願した翔子は、国木田を説得するため家の中へ入っていく。

国木田の目的は虐待を受けていた子供に親を殺させることであった。自分自身が父親から虐待を受けて、また弟も虐待を受け亡くしていた国木田はその弟が守れなかったことがトラウマになっていた。
翔子の説得により落ち着いたかに見えたが、最後は外からの警察による狙撃で国木田は撃たれ、事件は幕を閉じた。




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