外交官・黒田康作

第2話のストーリー
黒田康作(織田裕二)は、11年ぶりに帰国。日本で殺人事件の容疑者となり、サンフランシスコで自殺した霜村毅(香川照之)の調査のためだ。迅速な帰国は黒田の邦人テロ対策室室長、安藤庸介(鹿賀丈史)の計らいだが、彼らの行動を間近に観察しようとする外務副大臣、観上祥子(草刈民代)の思惑も絡んでいた。

黒田の調査には、霜村が殺害したとされる教授の遺体を最初に発見した刑事、大垣利香子(柴咲コウ)が同行する事になる。早速、入国管理局に向かった黒田は、利香子の刑事という肩書きを利用して最近入国したアジア人、日系人のリストを閲覧。すると、狙い通りにメキシコ国籍のロベルト・イシイという男を発見する。その男は霜村そっくりだった。帰り際、黒田は霜村の娘、瑠衣(夏帆)の様子を見ていて欲しいと利香子に頼んだ。

利香子は、黒田の指示通り瑠衣の通う高校へ。目的の瑠衣には会えなかったが、霜村に殺害されたとされる被害者の遺体を利香子の発見以前に見たと言う君島祐太朗(西島隆弘)の話を聞く機会を得る。

黒田が外務省に戻ると、メキシコ大使館のエルナンド(ダリオ)が自ら起こした交通事故の処理を依頼しに来ていた。黒田は事故処理の見返りに、次回COMSEの情報提供を持ちかける。

その頃、フリーライターの佐々木藍子(片瀬那奈)が捜査一課の新居田一彦(田中哲司)に接触。すでに解決済みとされている教授殺害事件を黒田が調査していることを伝えた。

利香子は学校を休んだ瑠衣を訪ねる。繁華街へ出かけた瑠衣はふいに立ち止まった。瑠衣は、帰国後、何度か何者かにつけられていると言う。利香子は瑠衣を連れて路地に入り、追跡者を確かめようとするのだが失敗してしまった。利香子が家まで送ると、瑠衣は霜村が本当に死んでいるのかと言い出す。追跡者が霜村に似ていたと言うのだ。黒田に電話した利香子は、入管で調べていたのは霜村ではないのかと聞くのだが、教えてはもらえなかった。

電話を切った利香子は繁華街に戻り、商店に設置されている防犯カメラで撮影されたビデオを調べる。すると、帽子を目深にかぶった男が瑠衣と利香子の後をつけていたことが判明した。その結果、利香子は帽子の男が霜村ではないかと突き止める。話を聞いた黒田は、利香子に入国管理局で見つけたロベルトの写真を見せる。そして、黒田がロベルトになりすましていると教える。だが、潜伏先が判明しない。その時、黒田はエルナンドの事故処理の件を思い出し、警視庁のNシステムからエルナンドと霜村が乗った車の通過記録を見つけた。

事実を確かめに、黒田と利香子はメキシコ大使館へ。折りしも行われていたパーティーでは、祥子が挨拶をしていた。慣れない服を着た利香子はトイレに向う。と、その帰りに怪しい人影を発見。利香子は霜村と確認するのだが、立ち入り禁止エリアだったため大使館員に騒がれてしまう。黒田は、今は騒がない方が良いと利香子を連れ出した。
TOPに戻る