CONTROL〜犯罪心理捜査〜

第6話のストーリー
「被害者遺族を支援する会」のシンポジウムに来ていた瀬川里央(松下奈緒)と南雲準(藤木直人)。すると、里央の携帯に寺西景(横山裕)から殺人事件発生の知らせが入った。

被害者の宮原智美は父子家庭で、父親の克己(松重豊)から宅配便で届けられた日用品などの荷物と娘を心配する短い手紙を見て胸を痛める里央。

智美の歯から本人以外の血液反応が出て、抵抗した際に犯人に噛み付いたことがわかった。聞き込み中、隣人の吉崎徹の手に包帯が巻かれていたことを思い出し、任意同行を求めるべく里央、寺西、岩崎幹也(北村有起哉)、江藤真人(与座嘉秋)が部屋に向かう。警察手帳を見るやいなや逃げ出した吉崎は、追い詰められて非常階段から足を滑らせ転落。意識を失って病院に運ばれてしまう。

命に別状はなかったが、吉崎の携帯電話から投稿サイトに犯行の様子をおもしろおかしく書き込んだ形跡が残っていたほか、DNA鑑定も一致したことで犯人であることはほぼ確定となった。智美の焼香に行った里央は、克己に犯人を聞かれて一度は口ごもるも、加害者の人権を守り被害者遺族が何の情報も得られないという訴えに、吉崎が犯人で今日中に逮捕されることを教えてしまう。

数時間後、里央のもとに吉崎が病院の食事に毒を盛られて死んだと連絡が入る。病院の監視カメラには克己の姿が映っており、克己が犯行に走ったのは自分が犯人を教えたからだと激しく落ち込む里央。南雲は寺西から、里央は小さい頃たまたま遭遇した事件現場で犯人に父親を殺されてしまった被害者遺族であることを聞く。

克己の取調べが始まった。殺人は素直に認めるものの、ヒ素の入手ルートを聞かれるとわずかに動揺し答えようとしない克己を不審に思う南雲。共犯者がいる可能性も含め再び捜査が始まる。捜査に参加させてもらえない里央は南雲と一緒に智美の部屋へ。部屋で在宅介護の専門誌を発見した南雲は、智美や克己がお世話になっている神山医院の院長・神山征(浅野和之)を訪ねた。一連の事件を知りショックを受けていた神山だが、事件後は克己と会っていないと話す。捜査課では、再び取調べ中だった克己が吐血して倒れていた。

克己は末期の胃がんで余命3ヶ月と診断されていることがわかると同時に、犯行時間に克己が病院の中庭にいたことが判明した。南雲は、ガンのことを隠した神山を調べるように助言した。神山は病気を隠したのは守秘義務だといい大した情報が得られないが、犯行が行われた病院にはかつて神山が非常勤医師として働いていた事実をつかんだ。

里央は病床の克己を訪ね、智美のためにも正直に話して欲しいとお願いするが一蹴されてしまう。その後、ある思いつきにより里央は弁護士事務所に行く。被害者遺族支援の会の名簿を見せて欲しいとお願いすると、そこにはすでに同じ名簿を調べる南雲がいた。

名簿に神山の名前をみつけた2人は、翌朝、神山の元へ向かった。神山はかつて幼い娘を殺されていて、克己の気持ちがわかりヒ素を渡したのだ。さらに病院でためらっていた克己に代わり、毒を盛ったのだ。克己の証言もとれ、神山は逮捕された。すべてを話した克己から、杉浦を通して里央に「残された時間を娘のために生きていきます。ありがとう」と書かれたメモが届いた。

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