CONTROL〜犯罪心理捜査〜

第1話のストーリー
瀬川里央は正義感に燃える直情型の刑事であった。その性格から暴走し、撃たれて2ヶ月の怪我を負ってしまう。
2ヵ月後職場に復帰した里央に待っていたのは、所轄署から警視庁への異動であった。

喜ぶ里央であったが異動先は新設部署で、中身は心理学者の南雲準のお守り役だった。やっかいばらいされただけであったのである。

同僚の刑事からも「学者に何ができる」と後ろ指を指されながら、南雲は発生中の連続通り魔事件の捜査に興味を抱く。

南雲は3人目の被害者:楠田芳樹の遺体確認に立ち会いたいと言い出した。両親が遺体の身元確認に訪れ、悲しみにくれる中、南雲は平然と雑談を続ける。里央は南雲の行動に対して怒りをぶつけるも、さらに南雲は鑑識へ向かい、連続通り魔事件の凶器や死因について詳しく聞く。

南雲の意図が分からない里央は、南雲に何がしたいのか問いただす。

南雲によると、楠田芳樹の両親は息子の遺体と対面した際に安堵の表情を浮かべたという。
あの表情は何かを隠しているのに間違いは無いが、何を隠しているかまでは分からないとのこと。里央と南雲は、それが何か、突き止めようとする。

そんな中、一連の被害者が全てつながりがあったことが判明する。何と全員が振り込め詐欺グループの一員であったのである。
そのグループのリーダーが怪しいとにらんだ捜査員たちは、リーダー:吉岡を必死に探す。
しかし南雲は、それより楠木の両親に会いに行くと言い出す。

楠木の両親宅へ行き、両親と話した南雲は、両親に対して息子の遺体を見て安堵したと突きつけ、何を隠しているのか問い詰める。
怒った妻に追い返された二人であるが、南雲は妻が夫の前で無理に「怒らされている」と感じた。

一方捜査員によってリーダーの吉岡は逮捕されたが、一人目と二人目については自供するも、三人目の楠木芳樹についてはやっていないという。
捜査員達は楠木芳樹も殺害したと決め付けていたが、寺西と杉浦は南雲と里央を信じようと言う。

楠木の妻を警察に呼び出して、杉浦は話を聞いたところ、妻は重い口を開いた。

楠田芳樹は高校を中退し、不良になると、次第に家庭内暴力をふるうようになった。
そして銀行の副頭取である父親の金を無心するようになり、やがて振り込め詐欺グループに入ってしまった。
そのことから、心身ともに限界を感じた両親は息子を殺害することになってしまったのである。


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